回避と絶望

1/2
1717人が本棚に入れています
本棚に追加
/2867ページ

回避と絶望

妻が倒れて三日目、病院に皆が揃っていた。 私と妻の親に病状について説明があった。 妻の常態は良くないと油断はできないが、 経験上、命は、五分五分になった。 妻の親が、 意識は戻るのはいつ? 手術したら戻らないのか? 先生は、戻る可能性はゼロに近いです。 はっきりいいます。 この状態で、生きてるのも不思議。 この状態で、意識を戻した人はいないと 宣告された。 先生の説明後、妻の病室に戻ったが脈も 呼吸も弱くなってきている。高熱が続いてた。 脳幹のダメージで体温調整ができない状態。 呼吸も脈も同様だった。 一度、子供達と一緒に家に戻ることにしたが、 疲れも限界に近かった。 家に戻り子供達と一緒にご飯を食べた。 妻が倒れて三日ぶりに普通の食事をした。 次男と三男は精神が不安定だったが、 長男が真ん中で三人仲良く寝る姿を見たら 安心した。幸いにも、明日からGWだった。 子供達を見たら気が抜けたのか?久しぶりに 寝れた。家には妻の母親と私の母親が泊まって くれていた。 次の日、警察に行った。 警察に預けていた妻の車を取りに行った。 事故の処理をしたり自動車保険会社に連絡したり した。しかし、自動車保険会社の対応には後になるが失礼な気分になる。保険金出るとか出ないとか結局何ヵ月も振り回されて車のレッカー代金しかでなかった。 GWなので、妻の見舞い行きながら買い物することにした。 妻の病室の前で妻の親と私の親と私で話し合った。 しかし、今、思い出しても嫌な思いです。 妻の父親から、葬式どうする?俺の家でやるか? 実は、妻の親は離婚していた。 俺は、、、、、、? 何を言ってるか理解できなかった。 この状態で、嫌な話をすると思った。 まさに、縁起が悪い。 葬儀代や病院代あるのか? 正直、金の話になった。
/2867ページ

最初のコメントを投稿しよう!