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三時かあ。アパートに帰って3時半。晩御飯のしたくするにはまだ早いから、図書館によって、明後日の講義の資料集めするか。うー本気で面倒だ。 「ばっかやろ、なんでそんなとこでボム投げんだよ。」 「えーっだって回復しないとHPぎりっぎりだもん。」 「俺のHP無視かよ」 子供たちって元気ねえ。なんであんなに集中してゲームに没頭できるのかしら。あんなちっちゃいゲーム機を必死に見つめて。目が悪くなりそう、肩こりしそう、お金かかりそう。 ああいうのやったことない歴35年だからよく分からないけど。 せいぜい人生ゲーム?あのさいころを振るやつくらいかな。どんだけ前の話だか。大体、今どきの子供たちってボードゲームなんてやるのかしら。 そういえば学生たちもよくカフェテリアでやってる。あの子たちはなんて言ったか、えっと、ほら。あのカードをバーっと広げてなんか得意げに歴史や化学の知識ひけらかして「おーっ。さすがですねー」とかなんとか。 まあ歴オタの私にしてみれば、話してる内容が馬鹿馬鹿しくてとっても聞けたもんじゃないけど。 そういえば鈴木先生もたまに学生たちに交じってやっているわね。 っと、いけない。 買い物があったんだ。 どうしよっか。ここからだとあそこの交差点で左に曲がって商店街に入ってくか、もしくはもう少し進んで右に曲がってショッピングセンターまで。     
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