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「やだね。アイツらつまんねぇもん」
「またそうやってツンケンするー。友達無くしちゃうよ?」
「いたってつまんねぇ奴なんざこっちから願い下げ」
「もうッ……。あ。澄男ぉー……またぁ?」
ザ・美少女な女生徒―――木萩澪華は本気で握ったら折れてしまいそうな人差し指で、自身の右頬を軽く叩いた。
「何が」
「頬のそれ」
澄男の右頬は赤く腫れており、微かだが血の跡が残っている。多少洗い落としたのだろうが、ズボラな彼は面倒くさがったらしい。
「テメェには関係ねぇの」
「いーえそーはいきません。また喧嘩したでしょ」
「絡んできたから殴り返した。文句ある?」
「絡んできたから再起不能にした、でしょ」
「はぁてそんなしょーこはどこにあるんすかねー?」
「顔に書いてあるってーの間抜けっ」
「ま、間抜け!? って、うわ!?」
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