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「翔が居るのに、これ以上は残念だけど出来ないな」
その言葉に、僕はおじさんが家族に対しての罪悪感を取り戻したのだと思ったけれど、それは間違いの様だった。
「さすがに本番したら、隣の部屋に丸聞こえだしな」
翔の部屋は、僕のあてがわれた部屋の隣だ。
「結斗のカワイイ声を聞かせる訳にはいかないしね」
なんてセリフを吐きながら、側にあったタオルで僕の胸と下半身を丁寧に拭いていく。
他にも気がつけばベッドサイドに色々と用意してあって、背中がゾワワとなった。
本当に僕を犯しに来ていたんだ。
それから拘束していた腕を解放してくれた。
僕は少し赤くなった腕を反対の手で擦った。
「ごめんな、結斗」
おじさんが謝ってくれた。
確かに少し腕が痛いから…。
「続きをしてやれなくて…次は最後まで愛し合おうな」
なんて言われて、驚きに思わず口が開いていた。
おじさん次こそは、最後までセックスするつもりなんだ。
驚きに口が開いたままになる。
それに勘違いをしたのか、たまたまなのか、おじさんが濃厚なキスをお見舞いしてくれた。
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