第1章

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 それから間も無く、彼女との恋人関係は終わりを告げた。  結局、三ヶ月ほどの恋人関係だった。  ひと月と保たないだろうと踏んでいたので、快挙と言える。 「今のあなたとは、一緒にいられない。」  そう言って彼女は去って行った。  結局ぼくは、彼女が欲した物をちゃんと与えてあげることができなかったのだろう。  そう思うと、ぼくは彼女の背を追うことができなかった。
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