第2章

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拝啓、〇〇様  今日も草津で温泉に浸かっています。  私はひょっとして、あなたと別れたことを後悔しているのでしょうか?  あなたに訊くことではないのはわかっています。  ただ温泉に浸かって、一日ぼーっと過ごしていると、  あなたと過ごした日々のことが思い出されて仕方ないのです。  あなたがどんな時に笑ったか、  あなたがどんな時に不機嫌そうな顔をしたか、  あなたがどんな風に笑ったか、  あんたがどんな風に不貞腐れていたか、  ずっとあなたのことを考えている様な気がします。   9月11日
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