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プロローグ
相田「さて、今日は何をしようか」
いつもと同じ調子で相田がそう告げた。
陽の光が傾き始めた18時。世間一般的には夕方と呼ばれる時間帯。学校帰りの学生や定時上がりのサラリーマンでにぎわう駅前通りに面した小さな喫茶店。
俺たちはいつもどおりそこに集っていた。
綾崎「そうね、カラオケはやっぱりダメね」
テーブルを挟んで相田の向かい側の席にいる綾崎がそう呟いた。
長い黒髪が特徴的の見た目はクールビューティー、しかし中身は乙女。
春野「むぅ……カラオケ、ダメ、ゼッタイ!私は反対だからね!」
綾崎の隣に座っている春野がぶーぶーと頬を膨らませた。
綾崎とは違ったタイプの美少女。黙っていれば可愛い、そんな感じの奴だ。
相田「うん、そうだなカラオケは趣味が出やすいし、なにより僕らにはハードルが高すぎる」
黒歴史は振り返らない主義なのかカラオケの悪夢を忘れた相田が自慢のメガネをクイッと上げる。
意図的なのかクセなのかわからないが相田がソレをする時は何かアイデアがある。
俺「相田、何かいいアイデアでもあるのか」
俺がそう尋ねると相田はニヤリと不敵に口を釣り上げる。
相田「ボウリングだ」
みんな『ボ、ボウリング!?』
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