神の住まう葵の里

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神の住まう葵の里

私がこどもだったころは、川には蛍が飛んでたものよ 口伝えの情景を眼裏に描く 私は蛍をこの目で見れない 葵のお守りを好んでいたひと 家族で参ったみたらし祭り 足を浸した川の清水が 私の心を満たしてくれた いつしか私は故郷を嫌い 祭りのない土地に下宿を構え 蛍は変わらず目にしないまま このままどこに流れ着こうか
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