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再び玄関チャイムが鳴る。さっきの警官に違いない。俺はなにもやましいことはしていないんだ。そうだ、すべて話して分かってもらおう。
意を決してドアを開けると、スーツを着た見知らぬ男が立っていた。
「預かってくれてありがとうな」
聞き覚えのある低い声。男は俺が言葉を発する間もなく、ナイフを腹にねじ込んできた。俺は痛みのあまり呻き、腹から溢れ出る血を抑えながら床に倒れ込んだ。
男は土足で部屋に入り、目的のバッグを引っ掴む。
「寝てるのに悪かったな。このままゆっくり眠るといい。ご近所さんみたいにな」
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