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そう思ったけど視界に入る時計なんかもないし。ベッドサイドで二人ともスマホを充電してるけどそれを手に取る余裕もない。俺が抵抗できないのに気をよくして機嫌よくどんどん積極的に仕掛けてくる火宮。調子に乗って飼い主にのしかかってくる猫みたいですごく可愛い、けど。
「あっ、ちょ、っ…そこ。朝から、そんな」
「なんで?だって、このままじゃ。自然に収まりそうには見えないよ」
昨夜もぎりぎりまでずっと絡み合ってそのまま崩折れるように寝入ったから、当然服なんか身につけてない。一緒に毛布にくるまってぴったり抱き合っていれば全く寒さなんて感じないし。それ自体はいいんだけど。こうして身体の反応も隠したりごまかしたりする術もなく…。
彼女は半身を起こし、毛布の中で仰向けにした俺のそこを愛おしく撫でさすり、じっと嬉しそうに見つめた。…すごい、恥ずかしい。
「もうこんなになっちゃって。このまま学校になんて行けないよ。講義の間もわたしのことで頭一杯になっちゃうんじゃない?…しょうがないな。少し、可愛がってあげようかな」
そう言って身を屈め、それを口に含もうとする。だから、もう。それは。
「火宮、待ってってば。それじゃ…、絶対出しちゃう、俺。我慢できるわけないって。火宮の口の中で…」
「なんでよ、いいじゃん。口で出して?いつもいつも、無理に我慢することないのに」
目に妖しい光を宿して俺のそれを嬲るように弄る手つき。この子、自称どMってのは前から本人に聞かされてたけど。
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