大輪咲く頃に

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光指し示す方へ個の大輪は咲き誇る。 いろいろな可能性に満ち溢れその選択肢は無限大。 進む道へと導いてくれるが決してずっとそばにはいてくれず道が真っ直ぐなのか曲がりくねっているのか進む方向は合っているのか否かは全て手探りで行わなければならない。手招きはするが待っていてはくれず、進む道は明るく照らし出されるものでなく照らされる明るさは気持ちのモチベーションと比例し待つべき到達点にどれ程辿り着きたいかを物語る。あまりの暗さに怖くて座り込むの?曲がりくねった道の先がどうなっているかもわからないから引き返すの?全ての舵取りは自分自身のみの選択でしかない。これ程人生とは複雑で目に見えないものなのか?光無くしては生きられず決して目には見えないが必ず存在する。ただ慈悲に満ち溢れ放ち続けながらいつか咲かせる大輪をひっそりと待ち望み胸の高鳴りさえも止めることはできない。優しく穏やかにこちらを見つめてくるその眼差しはとても温かく繊細で目を逸らすことなど出来ない。いつの間にか根付いている夢の種は小さな新芽の誕生を今か今かと待ち望んでいる。小さな新芽はどのようにしたら立派な葉を付け太い茎を伸ばしてくれるのか?どんな栄養を与えどのくらいの水をやり予想もしない雨風からどうやって守ってやれるだろうか?手(て)間隙(まひま)をどのくらいかけたのならこの瞳にその成長の表れを見せてくれるだろうか?全く予想がつかない。きっとその答えは全て人生というたくさん舞い込む選択をどう進んでいくのかに他ならない。どんな道を選びどんな方法で乗り越えどのような打ち勝つ術を手にするのか?小さな新芽は私の眼差しによって守られて次第に自分の信念と言うものに姿を変え成長し続けていく。それはまるで新たな生命が生まれるかのように神秘的で朧気なもの。決して自分という存在以外誰も生み出すことが出来ない繊細で儚いもの。それだけ綺麗な花というのはなかなか容易には咲かせてはくれない。初めは上手く花を付けてくれるのかもわからないしとても不格好になったりするかもしれない。一体私からどんな花が咲き誇るのだろうか?本当に大輪何て咲いてくれるのだろうか?尊いこの存在の重みをどう味わっていけるのだろうか?楽しい事ばかりではないだろう。簡単なものばかりではないだろう。様々な手段で成し遂げたい真意を試してくるだろう。
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