目に良いイケメン

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久しぶりの合コン会場に向かいながらも私の腕に手を置いて隣を歩く万里に、まんまとはめられた感じがしてしょうがない。 まず、女子のメンツが問題だった。 うちの会社が誇る美人受付嬢の二人と、私と万里、そして私と同じ総務課の新人。合計5人だ。相変わらず幅広い人脈を持つ万里には恐れ入る。 みんな私より年下である。受付嬢をやるくらいだから顔もスタイルもいけている二人が参加する合コンに私ごときが混ざる。それだけでも鳥肌ものだ。 万里も女子力の高い可愛い系だし、新人は……顔こそ普通だが、社会に出てからまだ約一年足らずのピチピチ、とにかく若い。若いって事は、それだけで素晴らしい。 従って私だけが浮くほどに年上なんだけど!  「ねえ、万里」 「はい、先輩なんですかあ」 「私だけ大丈夫なのかなあ?」 予定していた女子が急に来られなくなったから、急遽誘われた合コン。 先にメンツを聞いてから返事するべきだった。まさに、後悔先に立たずの気分だ。 「ねえ、これなくなった人って誰?」 今更そんな事が気になる私も私だ。 「えっと、営業事務の明日香(あすか)ちゃんですよ。風邪なんですって。かわいそうですよねえ」     
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