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「ポン！ピン！あれを見ろよ？！」
「パン！何だよ・・・ああっ！！」
「し・・・死んでるぅ！！」
街中を徘徊していた地域猫のピン、ポン、パンの3兄弟は、道端で倒れて死んでいた１匹の三毛猫を見付けて驚いた。
「きっと・・・病気で死んだんだ。」
「苦しかったんだろうな。苦しそうな顔しやがって・・・！！」
「余りにも若すぎる・・・切ないよ。」
3匹は、前肢の肉球と肉球を合わせて「ナンマイダブ、ナンマイダブ」と念仏を唱えた。
「ねえ・・・」
「何だ？ピン。」
「ここに猫の死体を置いとくのは、可哀相だよ。カラスとか。
だから・・・」
「ピン、まさか土の中に埋めて墓を作ろうとか言うんじゃね？
回り見ろよ・・・！！
地面はコンクリートとアスファルトだらけだよ？！」
パンは、辺りをキョロキョロと見渡して言った。
「生き返らせるんだ。」
「ええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ！！！！」
「ええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ！！！！」
ピンの突飛な答えに、ポンとパンは絶句して仰け反った。
「どうやって生き返らせるんだよ！！この子猫の死体！！」
「ダイジョーブだにゃん！パン！
おいらにゃ、宛があるんだにゃ！
あいつに逢えば・・・」
「『あいつ』って・・・まさか！！」
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