三匹の猫の神様お願い

2#神様ドードーを呼ぼう

　「え？何で君達が直々に？ちょ、ちょっと！！待てや！！じ、自分は君達に出逢うのは、あのどら猫のユタとシェリーに咎められてんの知ってるん？！
　あの怖い猫にバレたら、自分・・・爪で八裂きにされるだけじゃ済まなくなるよ！！」

　『一応野良』ビーグル犬のキィオは、3匹の地域猫の潤んだ目を逸らせて後ろ目沙汰に言った。

　「だって、君『神様ドードー』に『カラス』から『犬』になったって言ってたじゃん！！
　それが本当なら、『神様ドードー』の居場所が解るって思ったから頼んでんじゃん。」

　「居場所・・・？！そんな事言ったって、いきなり『ドードー様』が現れたんだから・・・居場所なんて・・・」

　「だから何処で？何をして？」

　「どっかの樹海を彷徨ってたら、いきなり。」

　「その『どっか』って何処だよ？！」

　3匹の地域猫達は、どんどん身を乗り出してタジタジになっていく犬のキィオに迫ってきた。

　「何で其処まで追求するの？！この猫達は？！」

　どどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどどど・・・

　「かっ？！」

　「うにゃっ！」「にゃおっ？」「にゃっ？！」

　突然地響きが轟き、犬と3匹の猫の目の前の雑木林からぱーーーーーっと目映い閃光が輝くと、

　ひょっこひょっこひょっこひょっこ。

　「あっ！」「にゃっ！」「あれは・・・」

　「呼ばれて飛び出てじゃじゃじゃじゃ～～～～～～～ん！！」

　目の前に、神々しく輝くズングリムックリな奇妙な巨大な鳥が現れた。