もう一度、木曜日へ。

8/20
前へ
/20ページ
次へ
おじさんは続ける。 「高校の二年間、クラスが一緒で……田中と高橋で席が前後だったから仲良くなって……三年生で違うクラスになったけど、理沙ちゃんは何かと理由をつけて休み時間に田中くんのところへ……」 「ちょっ……ストップ、ストップ!」 真っ赤になった私の顔を見て、おじさんはとても無邪気に笑っていた。 "なんなの?この人……?" 私は少し腹が立って膨れた。すると、おじさんはまたとんでもないことを言い出した。 「今日、告白するよ」 「……はい?」 声が思わず裏返る。
/20ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加