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「なるほど……」
気付くと、おじさんは私の持っている英語のテキストを見つめていた。私は慌ててそれを後ろに隠したが、おじさんは"ふむふむ"と頷いていた。
「木曜日か……」
おじさんは笑った。
私は眉をひそめた。
「木曜日ですよ……?」
堪らずそう答えると、おじさんはすごく得意げに喋ってきた。
「明日が中間テスト最終日。1限目は英語。きみは英語が大の苦手だから、赤点を取るまいと追い込みをかけている」
おじさんの言ったことは、当たっていた。
現状をズバリ言い当てられて驚きつつも、私はできるだけ毅然とした態度で答えた。
「……だから、何ですか?」
すると、おじさんは自信満々に指差した。
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