もう一度、木曜日へ。

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「誰が……?」 「田中くんが」 「誰に……?」 「理沙ちゃんに」 彼は私の質問に淡々と答えていった。 だから、私はブンブンと首を振った。 「いや……ないでしょ?」 とてもじゃないけど信じられない。 ところが、彼はもっともっと信じられないことをぼそりと言ってきた。 「君たち、結婚するよ?」 "……!?" 私はおどけながら、口をパクパク動かした。 「ケッ、コン……?いやいや、またまた……」 「神様が言うんだ。間違いない」 なんということだろうか……もうそんなこと言われて、私はパニックだった。
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