第6章

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「遠くない未来に、私たちは出会い、恋に落ちて、結婚する。そして、可愛い男の子も生まれて、幸せの絶頂だったころ、あなたが原因不明の病に冒された。 その時、あなたのお母さんに聞いたの。 『隆哉の寿命は10歳までだった。そして、そのあと、何度も危ない目にあった』と。 私は桜の力を借りて、過去へ行き、小さなあなたに会いに行った。 隆哉君は覚えていないだけかもしれないけれど、あなたは本当に様々なトラブルに巻き込まれていた。どの事故が隆哉君の寿命を奪う事故かわからずに、私は隆哉君に降りかかる危険をすべて飛ばした。 あなたに生きていてほしかったの。 生きて、私たちに出会ってほしかった――」
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