第6章ー2

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どんどん彼女を好きになる。 彼女の笑い方、すね方、声の出し方、僕へ触れる手の動かし方、すべて見ていたくなる。もっと彼女を知りたくなる。 幸せだ、と心から思った。 「でも、大学生の隆哉君に出会えて、本当によかった。やっぱり私は隆哉君に惹かれるんだと思ったよ。年とかタイミングとか関係なく、私はいつでも、あなたを見つけるんだなって」 「うん」 僕は頷く。ぎゅうと抱きしめる。 彼女は僕に抱きしめられながら、 「今のあなたと会えるのは、あと二日だね。桜が散れば、私はこの世界に来ることはできないから。そうしたら、未来で私を見つけてね」 そこまで話して、彼女は静かに目を閉じた。 疲れているような顔は幸せそうにも見える。僕はそっと布団をかけた。
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