逢瀬町

6/6
前へ
/268ページ
次へ
「泳ぐのが好きなんだろう? 僕の家にはプールがあるんだ、一緒に来たら好きなだけ使っていいよ」  車のドアが開く。  いっちゃダメ……  頭の片隅で警報音が鳴っている。  でも、何が危険なのか紫織は判らない。  達也に守ってもらった方がいい。 「さあ、おいで」  紫織は自分の思考の矛盾に気付かぬまま、フラフラとマイバッハに乗り込んだ。
/268ページ

最初のコメントを投稿しよう!

75人が本棚に入れています
本棚に追加