神の所以は、

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神の望みは、人々を統一させること。 叶う訳が無かった。バベルの塔を創り出し、天に届きたいと言う望み一筋で試みた馬鹿な人間共は、塔が崩れ落ちるのをただ茫然と眺めているだけであった。神は人間を支配下に置きたかった。その為、塔を創り出して神に近づかんとするのを神は恐れた。それ故、神は塔を破壊し、馬鹿な人間共が上っていけないようにした。神と人間は違う存在だと知らしめたのだ。 神たる所以は、人間にある。人間がそれを恐れ、それを祀れ、末裔にまででも信仰を止めない。そうすれば、神は人間の望みを叶える。努力を見よ。努力すれば報われる事であろう。 神たる由縁は、人間にある。現世で祀る神々は今こそ目を覚まし、馬鹿な人間共を懲らしめる事だろう。 今こそ立ち上がるべき時だ。 時が満ちた。
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