ツール・ド・フランス

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 この21日間で、ゴールのパリ・シャンゼリゼ通りまで一番所要時間が短かった選手が総合優勝として、黄色いサイクルジャージ“マイヨジョーヌ”に袖を通す事が出来ます。  このマイヨジョーヌは、最終日だけに渡されるのではなく、各ステージ終了時点で総合タイムが短い選手に授与され、毎ステージ、このマイヨジョーヌを身に纏った選手はリスペクトを受けます。  また、総合優勝を狙う系(総合系)の選手以外がレース展開の妙で途中マイヨジョーヌを着たとしても、その選手が不得意なコースのステージだったとしても、意外な頑張りを見せる事が良くあり、それを“マイヨジョーヌマジック”と呼びます。  そんな名称が付くほど、サイクルロードレーサーにとってマイヨジョーヌとは特別な存在なのです。  他にも、そのステージのみの成績を競うステージ優勝や、より多くのスプリント(短距離走)ポイントを獲得した選手が着れる緑のポイント賞ジャージ、マイヨヴェールや、山登りに強い選手に贈られる白地に赤玉の山岳賞ジャージ、マイヨ・ア・ポア・ブラン・ルージュ。  25歳以下の優秀タイムを出した純白の新人賞ジャージ、マイヨブラン。  等があり、それらを巡り様々な思惑で、様々な勝者が生まれるレースなのです。     
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