神様と出会う

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 「神様は、此処で孤独ではないんですか?」 「孤独じゃないよ」  彼は即答した。  「僕のことをちゃんと覚えてて、お参りに来てくれる人もいるし。一人でいるってことと、孤独なことは少し違うからね。たくさんの人が周りにいても、孤独な時は孤独だし」 「ああ。……うん、そう言われると、わかるような気がします」  彼はどんな質問にでも、彼の言葉でできる限り答えてくれた。  彼は神様だというけれど、私のイメージしていた神様とは違って、何でも特別な力で解決する、というわけではなく、ただ人がするように、私の悩みを聞いて、時々は自分の言葉でそこに意見を言ってくれた。  「……神様って、何でもできる、ってイメージがあったけど、そうでもないんですね」 「そうだねぇ。僕にできるのは、こうやって時々僕が見える人に会った時に話を聞いてあげることと、ここにお参りに来た人のこれからが良いものになりますように、ってお祈りするくらいかな」 「神様なのに、お祈りするんですか?」     
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