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ふいに、ぽんぽんっと、頭を撫でられて視線をあげる。 「立候補か、えらいえらい。」 予想よりも近い場所に白石先輩の顔があって何も言えずにいると、 「うわごめんこれもしかしてセクハラかも」 なんて慌てて手を離す姿が可笑しくて、なんだか可愛くて、 「白石先輩なら嬉しいです」 つるりと本音が漏れた。 いつも気を遣ってくれる先輩が、 名前も知らない子の捻挫を心配できる先輩が、 体育祭の二人三脚でも念入りに準備体操しちゃうような白石先輩が、 ずっとずっと、好き。
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