書堂

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「ひとりぼっちには、二度とさせない」 歩の細い腕が、戸惑いながらも、僕の体に回された。 「……また、神様を信じたくなりました」 耳元で、歩が囁いた。 僕は、それに強く抱き締めることで答えた。 『ななし書堂』は、そんな僕らを優しく包み込む。 僕は、僕らを出逢わせてくれた神様に、『ななし書堂』と名前をつけた。 Fin
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