二人時間(恋愛温度番外ー***)

甘い時間

北欧家具のショウルームみたいなこの部屋。

オフィスビルのフロアーの一部をリフォームをした居住空間。

リビングから見える風景は今ひとつだが、
ゼロから空間を作り上げる作業はとても面白かった。

引越しも済み、今日からここに住むことになる。

会社とくっついた住居なんて、
気が休まらないと思うが、

「忙しくて家に帰れないから、少しの間でも家で過ごしたい」

そんな和司が考えた妥協策なのだからしょうがない。

復縁を決めてすぐ、
フランスへ飛んだ和司。

明日ようやく日本に戻ってくるのだ。

内心すぐ戻ってくるんじゃないかと思っていたのだけれど、
ちゃんと、向こうに駐在員を手配し、
支社を立ち上げて、戻ってくるという。

こっちのリフォームが終わる３カ月間

予定通り向こうで滞在。

仕事をきっちり仕上げるまで戻らない和司に対して、
少し大人になったのかも？

なんて上から目線。

というか、そんな評価をしてイライラする気持ちを抑えてるのかも？

案外待ちきれないのは私の方なのかもな。