甘い時間

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「どう?」 新居が、俺が留守のうちに出来上がっていた。 「結花プロデュースか?」 「そうよ!」 自慢げな結花の顔が可愛くてたまらない。 「素敵だよ」 俺はするりと腰に手を回して引き寄せた。 「あ……」 「君もね」 ぎゅうっと抱きしめると、 甘いいい香りがした。 「美味しそうだな」 「おなかすいたの? 夕食の用意しておいてよかったわ。 今温めるね?」 「もう、ペコペコだよ」 キッチンへ向かおうとする結花を繋ぎとめて、 思い切り結花の唇にキスを降らせた。 「ちょっ……」 「美味しい。ずっとこれが欲しかった……」 そう言ってもっと深く口づけると、遠慮がちに俺に答える結花は、 普段とのギャップに萌える。 すべてを絡め取ろうとする俺の行為に、 何度も、甘い声を漏らす。 夢の中で何度もこうしていた。 愛しい君の唇 気が遠くなるくらい長い時間 貪るように味わい尽くしていく。
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