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俺の名は津辺池辺傘夫
旧ジパング領、荒廃特区にて女に擬態した男を狩る仕事を請け負っている男の娘捜査官と言う名の政府公認の殺し屋だ。
先の大戦で妻と左半身を失ったが、皮肉にも俺の全てを奪った敵国の高度なるサイバネ技術で俺は半死の不死者となった。
五臓六腑を全摘出し、人工胃袋、人工大腸に替わる器官は食物を必要とせず僅かな水と電気で我が生命維持は賄われる事と相成った。
焦土と化したこのジパングにて、再び植民と化した我が民は立ち上がろうとしていたが
最大の難関が生殖であった。
と言うのも、男をかどわかし骨抜きにしてしまう女の偽物“オトコノコ”の存在が世界的なニュースとしてピックアップされたのだ。
奴らは艶かしい美女に擬態して巷の男どもを誘惑するが、いざベッドにこぎつけると何とその正体は男!!と言う、世紀末最大の誰得案件なのである。
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