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○月ペケ日。
今日も酸性雨の中、特区を巡回。
今日は県境まで来ている。
検問には防塵とウィルス感染を遮断する為の巨大な防壁が建てられている。
隔離されているとは言え、隣接する区域の情報はオルタナティブで閲覧可能。
俺はルテスミ巡査を伴い、検問付近を壁づたいに歩く。
歩幅に合わせてザリザリと、珊瑚の死骸めいた金属片混じりの砂がうめく。
「あ、先輩!うどん自販機っすよ♪」
「ああ、腹が減ったな。
だが俺は今、寿司な気分だな。」
俺は手元のオルタナを起動、現在地から最短距離の回転寿司屋を検索する。
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