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もしかしたら「依存させるチャンス!?」とか馬鹿みたいに食い付いてくれるかもしれない。
また一歩、前に進む為に俺は貼られた紙を取ろうとすると、
「―――見つけた。君がタケシだね」
後ろから声をかけられて振り返る。そこには銀髪の男が立っていた。
紅色の鎧に蒼いマントを羽織った男はルドルフ以上にイケメンだ。如何にも何でも「できる男」の雰囲気を纏っていた。
そして、一番俺の目に入って驚いたのは首から下げたプレートだ。
「金プレート…!?」
「自己紹介が遅れたね。僕はテオフィリス・サリヴァン」
俺の目の前に突然現れたのは数人しかいない金プレート所持者。
テオフィリスは握手を求めながら笑顔を見せる。だが黒い瞳は、俺の顔をしっかりと―――心の中まで見ているようだった。
まるで俺がどんな人間なのか、見定めるかのように。
「僕達と一緒に、クエストに行かないかい?」
……むちゃんこ嫌な予感がするンゴ。
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