第2章 序盤はレベルと装備を完璧にしてから進む派。

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銅は猛者、銀は勇者、金は怪物、紅星(レッドスター)は魔王という解釈で良いな。ゴブリンとか俺にはまだまだ倒せる気がしないから。トラウマ植え付けられるレベルだったんだぞ。 「ま、まぁ自分は銅になれるか心配ですけどね!」 「ガァッハッハッ! 笑わせるなよタケシ! さすがにゴブリンも倒せない奴はいねぇよ! ガキでも倒せる魔物なんだから、大人が倒せないのはそれはもう恥だ、恥!」 ああもう何か死にたい。 恥の塊が目の前に居るのにシグリさんは腹を抱えて大笑い。俺は頭を抱えたいが一緒に笑った。 さりげなく詳しく聞いてみると、ゴブリンは小さい体な上に腕力が弱く、武器を握っていても刃が長い剣や槍で戦闘初心者でも負けることがないとのこと。不意打ちなら瞬殺、正面から戦いを挑んでも、誰でも勝てる魔物。 さらに近くの森に居るゴブリンはミニゴブリンと言い、魔物の中でも一番弱いとのこと。はいはい、最弱以下だよ俺は。受け入れますとも現実を。サンタさんの正体を誰より先に知った俺は誰よりも現実を見ていたと言ってもいいくらいだから! だが素晴らしい助言を聞いた。武器を入手できたらリベンジの日は近い。覚えてろよアイツら。長い剣か槍を買った日にはゴブリン殺戮計画の始動の時。絶滅絶滅ぅ! 「それと階位ランクの説明だが、簡単に言えば銅内のランク分けだ。階位を更に細かく分けてあると思ってくれるだけでいい。差異はあまりない」 「銅だけでもランクが百まであるんですが……」 「一番銅が多いからな。多けりゃランクも多く分けられる。ソイツに合ったクエストを提供する為にも必要な事だ」 分かる分かる。自分に合った仕事をすることはとても大事な事だ。レストランでも接客、会計、料理、料理の仕込みと一人で店を回すことは不可能に近い。一人は接客と会計、一人は料理と仕込みを。そうやって自分ができる可能な範囲で仕事を受けるべきだ。 (まぁ協力できる人が居ないから今の俺はソロで受けるしかないが) 悲しいな。この世界でも友達が作れたら良いな。ギルドに入った時を思い出すと儚い夢になりそうだけど。
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