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第2章 序盤はレベルと装備を完璧にしてから進む派。
どうもどうも、タケシです。
突然ですが朗報です。異世界ではタケシと名乗ろうと思います。慣れ親しんだあだ名なら違和感無く返事もできるので良いと思います。センスが無いのはご愛嬌ということで。どうもタケシです。
副ギルド長のシグリさんは本名なのか少し疑っていたが「まぁ良い。お前さんを信用しよう」と言いながら説明の続きを話し始めた。やっぱり心が痛いどうもタケ……さすがにしつこいな。
シグリさんの話の内容は大きく分けて二つ。ギルド内の階級制度とクエストについてだった。
まずギルドに所属する場合、タグプレートを体に身に着ける決まりがある。首から下げたり、腕に付けたりとしている。先程出会った人たちのことを思い出すと確かにタグプレートのような物を身に着けてた気がする。
タグプレートには所属しているギルド名、階位ランク、自分の名前が彫られるそうだ。タグプレートはギルドから無料で支給されるとのこと。
階級はタグプレートの質で分けられており、下から銅プレート、銀プレート、金プレートと上がり、最上位は紅星石と呼ばれる鉱石で作られる紅星プレートだそうだ。このプレートの持ち主はシグリさんが知っているだけで二人だけだと言う。どちらも人類最強を代表するから絶対に喧嘩を売るなと注意された。主人公なら一度は喧嘩する展開になると思いますが、俺は銅プレートの相手すら全く喧嘩をするつもりないですけどね。クソ雑魚ナメクジの俺がまず人との喧嘩に勝てるわけない。話はそこから。
「ウチのギルドで銅プレートは百人以上は居る。銀は二十人弱、金は俺を含めて五人だけだ。言いたいことは分かるな?」
「……まぁ強いってことですね」
首から下げているシグリさんのタグプレートは金色。輝くタグプレートを見ながら納得したフリをする。基準の強さが分からないから適当に頷いているだけ。強いことだけでも理解しておいた。
「ミニゴブリンやグリーンスライム、下種のモンスターを狩れなきゃ銅プレートにはなれない低い基準があるように、銀の基準も少し低い。だが金の基準は異常だ。まぁ内容は今度話すとするか。とりあえず銀プレートくらいを目指して頑張りな」
―――とても理解できました。
つまりフリーターの雑魚の俺とは違って、この世界の皆は超強い人たちだね!
(ちょっと!? ミニゴブリン狩れなきゃ銅になれないの!?)
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