第1章 遭逢

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「ん…あれ、俺はなにを…」    気が付くと俺は、芝生…というよりは雑草の上に倒れていた。  ここ2週間近く雨が続いたせいで久しぶりに晴れて散歩をしているなかで気持ちよくなってしまったみたいだ。  とりあえず立ち上がり、周りを見渡すと瓦礫が散乱しているのが見えた。    どうやら郊外の山のふもとにある廃墟群の一つらしい。  とりあえず正確な現在地を確かめるため、近くの小高い丘に登って辺りを見渡すと少し遠くに見覚えのない廃墟の跡があった。 (あんなところに廃墟なんてあったかな? なんにせよ、行かない理由はないな)  俺は迷うことなく見覚えのない廃墟へと向かった。
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