3月は受験の季節

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~明side~  俺はアキラ、姉さんの弟だ。  弟になる前の名前も記憶も、家族だった人達の事も覚えてる。  復讐が終われば死のうと思った、けれど姉さんのお陰で弟になれた。  姉さんは俺にとって神様だ。  そんな姉さんと同じ学校に通うため、特待生にならないといけない。  特待生は成績さえキープすれば学費が免除される。今まで1人でやってきたせいか、今更頼るのは……なんというか、恥ずかしい。  姉さんの隣で歩き、姉さんと一緒にいるためには、まず同じ学園に入って技術を一から見直さないと。  そんな俺は今1年の教室で担当教員が来るのを待ってる。  特待生試験を受けるのは俺以外に14人、事前に筆記試験があり、今日はそれを突破したやつで実技試験だ。  試験は毎年変わるらしく、今年は何をするんだか。  王都に住んでるやつもいれば、遠くの村や町から来たやつもいる。  冬馬さん曰くこの学園は国立の中でもトップクラスらしく、卒業すればかなりの拍が付くらしい、だから貴族のほとんどがここを卒業してたのか。 「担当教員遅ぇなぁ」 「道に迷ったんじゃね?」 「どんなドジだよwwそれはねぇわww」
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