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ピンポーン。 「はーい、開けますね。」 自動ドアが開くと同時に、外で呼び鈴を鳴らしていた女が勢いよく入って来た。 「トイレ、行ってもいいですか?」 「どうぞ」 女は入り口からまっすぐ6歩進んで左に曲がる。2歩前へ出ると同時に引き戸を開け、中に入ると同時に引き戸を閉める。 カタンッ。 音がして、さっきまで青だった小さい楕円の表示が赤に変わった。
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