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赤く染まった股間から、 最後の大きな波とともに、 それは真っ白な便器の中へ堕ちた。 女は立ち上がり、振り返って中を覗いた。 沈んでいるのは、 美味しそうな揚げ春巻き。 のようなもの。 「これか…」 便器の底からこっちを見上げている揚げ春巻きと見つめ合う。 受け入れなければいけない現実。 悲しみも苦しみも後悔も喪失感も何もない。 ただ、涙が止まらなかった。
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