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「違うわよ!確かに日本人ってのは魅力的だけど。私は、もっとビッグな人生を狙ってるの。」
…違ったようです。
「じゃぁ…」
ピンの方をチラリと見る平治郎。
「え。僕??ナイナイ。大学院に通い始めたところだよ、転生はまだ先さ。これは、ヘイジーに持って来たの。」
「私に?いやいや、応募資格が大学卒になっています。初期研修もままならないのに、来年までに大卒は天地がひっくり返っても不可能です。」
ピンやアンが100年以上こちらにいるのです。平治郎が大学卒業するなんていつになるのやら…
そんなことわかっているはずなのに、何故この2人がこの求人票を持って来たかと言いますと、
「できるんだな、これが。紹介します、我々の最終兵器、天地をひっくり返す男、ピンです。」
「えー。ただいま、ご紹介にあずかりました…って、のらないよ。 ねぇ、ヘイジー。僕の大学の卒業証書を使ってよ。これがあれば、ヘイジーは初期研修さえクリアすれば、この求人に応募できる。」
「応募どころかゲット確定よ。何てったってピンの成績付き卒業証書なんだから。」
そうです!
かの、裏取引です。
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