疫病草(えやみぐさ)

疫病草

　すぐにスワッピングサイト，露出好きの出会い系サイト，乱交プレイ愛好家たちの掲示板に単独男性募集の書き込みをした。

　毎日のように二十件近いメールが届き，それぞれの内容と添付された画像を吟味して四人にしぼった。

　送られてくるメールには，どれも強烈な自己PRと画像が貼り付けられていた。自身の経験を履歴書のように書いている人もいれば，いかに巨根か画像とともにアピールしてくる人もいた。

　単独男性の募集しかしていないのに，スワッピングサークルの勧誘や露出愛好家達のイベント参加のお誘いが山のように届き，常に登録したフリーメールは新着のメールのお知らせが届き続けた。

　今回の四人は年齢は気にしなかったが，清潔感のあり，遊び慣れていそうな人を選んでみた。容姿もある程度考慮に入れたが，普段で会うことがないような年配も混ぜてみた。

　四人には事前にホテル代は単独男性たちで折半，挿入時はコンドーム必着，過去に性病にかかっていないこと，撮影OKなこと，これらの条件をクリアし，それでも参加したいという男達だったので，カラオケボックスに集まってもらうことにした。

　香織に連絡をして簡単に状況を伝えると，とくに反応はなかったが，俺が指定した時間と場所に行くから絶対に一緒にいてと言ってきた。香織には俺もずっと一緒にいるから安心しろとだけ伝え，それ以外はどんなことをするかなどは，なにも言わなかった。

　その後，俺は四人に待ち合わせてからの手順と詳細を伝え，当日の流れと俺の要望をしっかりと共有した。