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ある朝、未来は波香とラインをしていた。
【今日からナンだね】
【うん。】
【ガンバって】
【まあ…うん。ガンバル?】
ラインをしながら、未来は不安におちいっていた。新しい学校で、うまくやって行けるだろうか。訳ありな私と、うまくやっていける人は、見つかるだろうか。
「未来ーっ。そろそろ行くよーっ。」
「うん。…」
お母さんの車に乗って、新しい学校に向かう。転校は初めてだから、なんか、怖い。
「じゃあ、よろしくおねがいします。」
「じゃあ行こうか。」
「はいっ。」
私が入るクラスの先生と、一緒に移動する。沈黙……。気まずい。先生も、気を使っているのだろうか。
どうせなら、もっと明るい先生が良かった。
教室の前にくる。2年B組。柳井中学校で、1番偏差値が高いらしい。
先生は、私にこれ以上考える隙をあたえなかった。
ガラッ。
わたしは、複雑な気持ちをもちながら、教室に入った。
みんなの視線が、一気に私にあつまった。
みんな、目を丸くした。
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