~第1章 今度こそ~

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ある朝、未来は波香とラインをしていた。 【今日からナンだね】 【うん。】 【ガンバって】 【まあ…うん。ガンバル?】 ラインをしながら、未来は不安におちいっていた。新しい学校で、うまくやって行けるだろうか。訳ありな私と、うまくやっていける人は、見つかるだろうか。 「未来ーっ。そろそろ行くよーっ。」 「うん。…」 お母さんの車に乗って、新しい学校に向かう。転校は初めてだから、なんか、怖い。 「じゃあ、よろしくおねがいします。」 「じゃあ行こうか。」 「はいっ。」 私が入るクラスの先生と、一緒に移動する。沈黙……。気まずい。先生も、気を使っているのだろうか。 どうせなら、もっと明るい先生が良かった。 教室の前にくる。2年B組。柳井中学校で、1番偏差値が高いらしい。 先生は、私にこれ以上考える隙をあたえなかった。 ガラッ。 わたしは、複雑な気持ちをもちながら、教室に入った。 みんなの視線が、一気に私にあつまった。 みんな、目を丸くした。
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