仲良し

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君は、交差点に立っている ただ、静かに何者にも揺らぐ事の無い凛とした ただずまいで ふとした時に君と目が合った 君は、にっこりと微笑んだ 僕は、ドキドキして目をそらしてしまった 君の笑顔が見たくてもう一度見返したら 君の姿は、消えていた 僕の心に余韻だけを残して 「おはよ」 「おはよ。さっき交差点にいたでしょ?」 「いた」 「私もいたの気づいた?」 「うん。お見舞いだろうなと思った」 「なんだ、目がそれたから気づいてないのかと思って 先にきちゃった」 彼女は、毎日の様に病院に通っていた 僕も通っていた タケルの見舞いだ タケルは、彼女の彼氏で僕の親友でもあった 彼女と僕とタケルは、高校からの付き合いで 高校卒業でバラバラになるかと思っていた 彼女と僕は、上京して大学へ タケルは、彼女との結婚資金を貯める為に就職して 上京し一緒に住んでいる 彼女と僕の大学は、電車で何駅かの距離で 大学が近いのもあり下宿の最寄りの駅は、一緒だった 3人、同じマンションに住む予定が大学がギリギリにきまり 空き部屋がなく別々の下宿先にし最寄り駅だけ一緒にした 親友3人近くにいるのが普通でこれからも一緒は、暗黙のルールの様になっていた
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