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それに……
女性に対してのこの行為。
同じ女性として、怒りがないわけないじゃない――。
むしろ……
私はこの映像をせせら笑いながら観賞してる同僚の男達に、怒りを感じている。
彼女は──オメガは、お前らの欲望の捌け口じゃない。
『捜査』という名目で、これを娯楽にしている同僚の男達――。
吐き気がする。
怒りで目眩がする。
悲鳴をあげるな。男達を悦ばすな――。オメガが……いつまでも、下衆な奴等の玩具に成り果てたままでは、ダメなんだよ……。
「先輩」
横に居る遥汰に話しかけられ、はっとなる。
「もう少しで終わるみたいだから、我慢して?」
遥汰のだだっ子を諭すような口調にむっとなりながら――
「我慢って……なんのことよ?」
「イライラしてるでしょ? 手にしてるボールペンがさっきから忙しそうに動いてる。先輩がイライラしてる時の癖」
遥汰が苦笑しながら、私が玩んでいたボールペンを指差した。
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