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「貴志さん?」
貴志さんの手が――私の顔を上に向かせ、そのまま優しいキスが――私の唇に落とされた。
「貴志さん……」
「アロマポットひとつでそんな子供みたいに喜ばれたら……可愛くて。僕の抑えが利かなくなる……」
もう一度、優しくキスをされ――
私の目をじっと見つめ――
「まずいな……。本気で抑えられない……」
次は噛みつくような、深いキス――。
それに答えるようにして、キスを受け止める。
互いの荒い息づかいが部屋に響き、交差する。
貴志さんの手が、私の服のボタンを外し、服の中に入り込んできた。
「たか……貴志さん、待って……」
服の中に入り込んできた手を押し返す。
貴志さんの唇から離れ――
「ごめん……。あの……シャワー、浴びさせて……。仕事で……汗をかいてるし、埃っぽくなってるから……」
荒い息を整えながらそう言うと、貴志さんが笑った。
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