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小さくため息を吐き──
「ちょっと待って」
通りすぎようとしている男達の背中に声をかける。
「言い忘れてたことがあったから」
満面の笑みを浮かべながら──
「努力」
と、一言、言ってやる。
男達の表情が『何を言ってるんだ?』というような、こちらをバカにしたような視線を送られる。
「アルファ擬きの女の私がね、アルファの──それも男達しか居ない生徒会に所属できた理由。私が努力したから」
男達の怪訝な顔が、嫌悪感に変わっていく。
「あんた達が必死こいて、サボりを入れようとしてる時間。こっちは必死こいて、努力してたの。だから、それが認められただけ。わかる? あんた達の努力不足をこっちに八つ当たりされても困るのよね」
「てめぇ!!」
舌打ちをした男が私に飛びかかろうとして、それを残りの二人が止めに入った。
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