第9話 雷轟電転

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「ユニット...」 有り得ない提案だ。 まだまだ駆け出しと言ってもいい2人がチームの旗を掲げる。 しかも相手は全宇宙のプロレス界から厳選された曲者揃いの五大軍。 「はーっははははは!!!面白い!私は乗った!誰かの下に付くなんて真っ平御免 このユニット 雷刀忍狐・桜牙で好きにしてた方がいいや!」 レイは高らかに笑い この途方も無い戦いに武者震いをしている。 「キリはどうだ?若手だからって遠慮すんな!タイタンもメイドもマスクも海賊もぶちのめして 目指すはチャンピオンだ。お前は何を目指す?」 「あたしの目標...」 キリコの夢 それは見てる者が笑顔になり 夢を与えることの出来る偉大なレスラー。 プロレスラーは常に戦わなくてはならない。 強敵と 好敵手と そして常識と。 1番小さな自分がたった3人で巨大組織に立ち向かいそして勝つ。 その壮大さと非常識さに震える。そしてそこにある途方も無い夢に酔いたい。そう思った。 「あたしも...やります!目指すはスペ女のチャンピオン!それは譲れません!やりましょうレイ レオポンさん!」 「決まりだな...面白くなってきやがった...」 再びマイクを握りカメラを呼び寄せレオポンは高らかに宣言する! 「只今より我ら3人は新ユニット 雷刀忍狐・桜牙として五大軍 それにくっついてる腰巾着 その他大勢に宣戦布告する!!近々動くぞ!!楽しみに待っとけや!!!」 久しぶりのマジトーンに会場はどよめきそして大桜牙コール! レイもマイクをひったくり吼える! 「タッグでもシングルでも負けはしない。デカいユニットに属して胡座かいてる奴ら うかうかしてると喰っちまうぞ!!覚悟しとけ!!」 そしてマイクをキリコに渡す。 「リーダーだろ 締めとけ 格好良く頼むぜ」 「OK!」 キリコがマイクを握る。高まる緊張 なぜなら今この瞬間新たな歴史が生まれるのだから。 「あたし達は例え3人でも絶対に負けない!絶対に逃げ出さない!強い絆の力で必ず...必ず頂点に立ってみせる!!!あたし達の名は...雷刀忍狐・桜牙だーー!!!!!!」 ここに新ユニットが生まれた。これから彼女達が歩むのは今まで以上に険しき道の道無き道 深謀謀略蠢き 血で血を洗うユニット抗争の世界。 しかし迷いも恐れも無い!なぜなら背中を預けられる仲間がいるから! キリコ レイ レオポンの新たな戦いが始まる!!
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