第10話 五大軍

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「奴らは独自に練習生も抱えている。それはつまり金がかかる。そこで必要になるのは興行を打つ会場 つまり縄張りニャン」 「街の体育館から大きくなれば街ごと 過去には小惑星1つを巡って大抗争が起きた事もあるニャン」 「そんな規模の抗争もあるのか...」 「デカい会場を相手からぶんどって興行をし金を稼ぐ。ソレを元手にまた戦う。ユニット抗争はまさに戦国時代と同じニャン!」 「ミー達はまだ生まれたばかりのユニット。持ってるのはリング一式のみ それしか縄張りが無いニャン」 「じゃあどうするんです?どこかに頼んで試合させてもらうんですか?」 「キリ いきなりそんな低姿勢じゃ舐められるニャン!戦争ふっかけて縄張りをぶんどるだニャン!縄張りバトルを仕掛けるんだニャン!」 「いきなりですかぁ?」 「げへへ 面白くなってきたニャン...」 まるで商家を襲う前の盗人の様にギラついてるレオポン。最近はご無沙汰だが若い頃はこの縄張りバトルで鳴らして来た。昔の血が滾りいつもより過激になっている。 「で...どこを狙うんだ。こっちは3人しかいないんだ 下手すると数に押されて連戦攻勢仕掛けられて潰されるぞ!」 「それについては考えてあるニャン!狙いは仮面武闘會人組ニャン!」 「不味くないですかそれ?人組って今1番波に乗ってるユニットですよね 無謀じゃないですか?」 「ムフフ 解ってないねキリコ。逆に今ミー達が立ち向かえるのは人組だけニャン。」 「あいつらも出来たばかり しかもリーダーは余所者 新参者も定着する為にあっちゃこっちゃに戦争を仕掛けてる。今は勢いがあるが実際は四面楚歌ニャン」 「なるほど...まぁ火事場泥棒だな」「なんか せこくないですかそれ?」 「最初はそんなもんニャ その為の下準備をしに行くニャン」 「「下準備??」」 「他のユニットに挨拶がてら話をつけに行くニャン。協力とまでは行かなくても邪魔し合わない様に同盟を結ぶ そんな所だニャン」 「同盟ね...どうせその場限りだろ?」 「当たり前ニャン 隙を見せれば寝首を掻かれる。仲間がとつぜん寝返る それがユニット抗争だニャン!」 「これだけは肝に銘じておけよ ユニット抗争は情報戦だ 試合以外にもアンテナ張って賢く立ち回るんだニャン その辺の駆け引きを一軍ファンはしっかり見てるニャン。」 「「はいっ!」」 「じゃーまずは最初のユニットの本部へGOニャン!」
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