第14話 襲撃!!仮面の悪魔達

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「桜牙~最高ぅ!!」 その群衆の中で一際目立つファンがいた。 なんと2人の入場コスを完コピした熱心なファンが2人。 こういうファンの熱意はレスラーに取っては嬉しい限りだ。 2人は差し伸べられる手に握手でもしてやろうと近づいた。 「ありがとう!それ凄いね...」 ファンとの暖かい交流 しかしこの時キリコ達はレスラーとして大事な事を忘れてしまっていた。 「コスチュームを脱ぎ部屋に戻るまで油断する事なかれ」 グンッ!! 「あっ...」 掴んだ手から伝わって来る一般人では有り得ない怪力! 完全に油断しきったキリコとレイを客席に引っ張り込む! 「オラァァァ!!」 バコン! 強烈無比なエルボーに吹き飛ばされるキリコとレイ。 突然始まった乱闘に騒然となりパニックに陥る観客達。 「ギャハ!」 般若の面がこの上なく楽しそうな笑い声と共にキリコを殴りつける。 「ヒャッホゥ!!」 レイを痛めつける狐面は手近の椅子を次々にレイに叩き付け脳天を殴打! 「オラァ!こっち来いボケェ!」 般若の面が怪力でキリコとレイを引き摺り先程まで暖かい声援が降り注いでいたリングに強制連行。 「オラァ!!巫山戯んなよこのボケェ!」 「キャハハ!さぁいっこぅ!!」 「うう...」「ちくしょう...」 キリコとレイは抵抗虚しくボロ雑巾の様にリングに倒れただ嬲られ続ける。 「いやぁ ご苦労さん 流石だぜ!」 声の先を睨むとそこには大きな球に器用に乗った愉快なピエロがニタニタと笑っている。 「まっ...マーダーピエロ...」「てことはコイツら...」 「フンッ!!」 纏っていたコスを怪力で引き裂き 般若面を握り潰す1つ目の鬼 名をサイクロプス! 仮面武闘會 人組 最高幹部の一人にして 最も血の気の多い破壊王だ。 「うひゃひゃひゃ もう終わりぃ?もっと殴らせてよぉ~!」 狐面の投げ捨てその下から出たきたのは色とりどりの煌びやかなスパンコールが散りばめられたクリスタルスカル。 頭のネジの飛んだ命知らず 怖い物知らずの狂人。 死者の国に帰り損ねた地獄の貴婦人 カトリーナ。 「まだまだ青いですな 桜牙のお二人。」 驚異的なバランス感覚で音もなくロープの真中に立ちキリコ達を見下す深編笠。 名を虎無双(こむそう) ありとあらゆる悪行を演出する人組参謀にして謎の反則魔である。 「仮面武闘會 人組 さぁ~んじょ~う!」
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