第22話 格の違い

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カンカンカンカン!! 激闘の終わりを告げるゴングが打ち鳴らされる! その凱歌を聴き リングで立っているのはたった一人 それがシングルマッチの掟。 勝利したのは石狩アミ! 敗者獣谷トモミは血塗れでリングに転がっている。 試合序盤はトモミのペースだった。鋭い打撃とリングを縦横無尽に飛び回る空中技にアミは攻めあぐねる。 堪らず場外にエスケープ。それを見逃すトモミでは無い!すかさずロープで加速し錐揉み横回転でかっ飛ぶノータッチ・トルニージョを見せ付ける。 しかしこの時トモミは忘れていた。場外は小角軍のテイトリーだという事を。 アミ「おらぁぁ!!」 バツン!! トウカ「うぎゅっ!!」 実況「パイプ椅子ぅ!!場外でダウンした時にリング下から取り出したのか飛んでくる獣谷目掛けて投げ付けた!!獣谷場外に墜落!これは酷い!!」 「ブーブー!」「ふざけんな卑怯者!」「石狩カエレ!」 罵詈雑言が飛び交う後楽園。そんな無礼な観客共の待つ客席にトモミを連行し暴行! あまつさえスラッシュのファンが持っていたマフラータオルを分捕りそれで首を絞める! 膨れ上がるブーイング! その中でアミは客をどかせ空席となったパイプ椅子を手にトモミを何発も殴打! トモミ「うぐぐ...痛いよぉ...」 トモミの額が割れ紅い雫が流れる。 赤く染ったトモミをリング上げた怒りに任せたストンピングで蹂躙する! トモミの動きが鈍るとおもむろに自らの豊満な谷間をまさぐり 銀に輝く凶器 栓抜きを取り出す! レフリーに見つからない様に深く握り込み 金属の冷たく硬い先端を痛々しい傷に何度も打ち込む! レフリー「おい!石狩 反則!」 アミ「うるせぇ!!」 荒ぶるアミはレフリーを突き飛ばし無法地帯を作り出すと自軍コーナーに掛けてあった入場コスチュームの中から愛用のモンキーレンチを取り出したそれをレガースの下に差し込み大見得を切る トモミ「うぅ...」 アミ「がぁぁぁぁぁ!!!」 ガキンッ!! ただでさえ重く鋭いアミの蹴りに金属の威力まで追加されたトラースキック! 軍隊も屁とも思わない猛獣を狩って糧とするレオパルド星人を昏倒させる一撃! アミ「オラッ!!フォール!」 レフリーを叩き起しカウントを要求! 「ワン!ツー!」 トモミ「うみゅ!」 反則殺法の嵐を耐え抜きカウントツーで返すトモミにやんやの大歓声! それに舌打ちしながらも更に燃え上がるアミ。
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