第11話 戦闘開始!!!

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第11話 戦闘開始!!!

プロレス それは不可思議な格闘技 レスリングの名が付いているのにも関わらず 蹴りや掌底が認められ そればかりか高所から飛び掛る リングの下に落っこちてもお構い無し。 挙句きちんと反則が定められているがレフリーが見ていなければ良い 仮に見つかっても5カウント以内に手を引けばお咎めなしと不可解極まる。 そんなプロレスの奥深さが煮詰められた無法リング それを根城にするは 五大軍屈指の過激派 仮面武闘會 人組。 構成員は全員マスクマン そのモチーフは怪物や妖怪 おどろおどろしい外見とそれに見合った破天荒なプロレススタイル。 今日も興行前半は凄惨その物。 悪質反則から果てはラダーやテーブルが飛び出し相手を反則殺法の底なし沼に沈めメンバーはご満悦。 そして後半戦 迎える相手はこの縄張りを奪われたメイド倶楽部の残党達のリマッチ しかし末端のメイドさんでは 過激反則を躊躇なく使う人組末端の化け物相手では分が悪い。 このリングを支配するのは漸く一軍に定着しつつあるマスクマントリオ ミステリーマスク レッド ブルー イエロー 読者諸兄は覚えているだろうか? 彼女らは一軍昇格トーナメントで格下の若手だったサキ トモミ シンに蹴散らされた3人である。 シングルでは確かに大した事無いが6人タッグマッチとなれば話は別。実際乱入ではあったがシンにかなりの痛手を与えている。 あの日の屈辱などどこ吹く風 今は仮面武闘會人組の看板を盾にルーキーや残党狩りでご満悦の日々を送っている。 「※※※(ぎゃはは 後半戦は久しぶりにシングルマッチで相手してやるべさ!!)」 相変わらず酷い訛りで高笑いの3人 本来ならここに怯えるメイドさんがいるはずだが一向に出てこない。 「☆ 〇 ×(アイツらビビって逃げたな?)」 「誰が逃げるか馬鹿野郎!!」 突如会場に聞き慣れないマイクが轟き 照明が暗転! 「@ ?*\、!?!?(なんだっぺ!?)」 闇に包まれた会場にはらりと桜色の花びらが舞い落ちる! それは次第に数を増していき入場ゲートに降り積もる。 ピシャーーーーン!! そこに闇を切り裂く雷が炸裂し会場は光を取り戻す! 落雷の後には仮面を被った3人がリングを睨み付けている! 「「「雷刀忍狐・桜牙!参上!!!!!」」」
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