65人が本棚に入れています
本棚に追加
/459ページ
第14話 襲撃!!仮面の悪魔達
「ぬおりぁぁぁ!!!」
ここはどこかのプロレス会場 この日もスペ女一軍興行は満員御礼!
老いも若きも男も女も 獣人もレプタリアンもゲル状星人も区別なくリングで繰り広げられる熱い戦いに歓声を上げ 非日常のワンダーランドにトリップする。
その熱狂の中心で赤嶺キリコが雄叫びを上げ自分よりも遥かに大きな体のレスラーを高々と持ち上げ 叩き付ける!!
バガンッ!!!
「決まったぁ!!赤嶺強烈なパワーボム!!人体がリングにめり込むう!」
「ハッ!!」
その横で白銀の髪が優雅に舞う。
トップロープからの飛翔!!巨漢のレスラーの遥か上空からスワンダイブ式ドロップキックでリングに雷が落ちる。
そしてトドメは相手の腕をロックし逆さまにリフトアップ!
こうなった相手に出来る事はこれから体に走り抜ける苦痛 激痛に耐える覚悟を決める事しか無い。
バーーーン!!
「決まったぁ!稲荷場のリバース・タイガー・ドライバー!!炸裂ぅ!!」
「「ワン!ツー!!スリー!!」」
会場の大観衆によるスリーカウントの大合唱!
仮面武闘會 人組を見事粉砕したキリコとレイ!
あのバトルロワイヤルから一夜明け胸に新たな闘志の炎を滾らせる二人はイキイキと躍動し暴れ回る。
この日レオポンは不在の二人きりだったが 人組の反則殺法 介入も軽くいなし勝利を収めた。
キリコ「よっしゃぁぁ!今日も雷刀忍狐・桜牙の大!勝!利!!」
レイ「オイオイ人組 大した事ねぇな そんなんで私達を止められると思ってんのかぁ?」
キリコ「このまま一気に人組を飲み込んであたし達はもっともっと大きく強くなるので皆さん応援よろしくお願いします!!」
キリコのマイクも中々板に付いてきた。
バシっと大会を締め大桜牙コールに包まれながらリングを降りる。
「キャーレイ!!」「キリコ~!」「最高だぜ雷刀忍狐・桜牙!!」
最前列から差し出されるファン達の手。
それに律儀に1つ1つとハイタッチを交わすキリコとレイ。
本当の所は早く控え室に帰り大の字に転がりたいはずだ。
しかしプロレスラーは超人であり ある種ファンタジー世界の住人である。
客の目がある内は例え椅子で殴られようが床に叩きつけられ用が涼しい顔をしてなければならない。
爽やかや笑顔のまま花道を行く2人。そこにもファンが群がる。
↓スワンダイブ式ドロップキック
最初のコメントを投稿しよう!