第2話 閃光
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第2話 閃光

「カンパーイ!!!いぃやっほ~い!!飲め飲め~ニャン!!」 ここはとある地方惑星の繁華街。夜の帳も降りネオンの光が勢いを増し始めた頃 ホストクラブ「秘密の花園 トアル店」の一席が異様な盛り上がりを見せていた。 席の主役は誰もが知る超有名マスクマンの獣姫 ストーム レオポン ここ数年スペ女二軍に出没していたがキリコの昇格に合わせて一軍に復帰。 相変わらずキリコにまとわりつき今日も同じ興行で試合をし勝利を収めていた。 「カンパーイ!!ご馳走様で~す!」 ご機嫌な先輩とグラスを合わせるのはスペ女期待の新人 赤嶺キリコ。今日も前座試合とはいえシングルマッチで勝利を挙げた! しかもこの前のデモンマスクとは違いベビーフェイス同士の真っ向勝負を制したので晴れやかな気持ちで思わず酒が進む。 レオポン好みのイケメンを肴に飲むキリコの酔いが回り始めてきた頃端末が光り強制読み上げメールの立体映像がテーブルに映し出される。 「お疲れ様です赤嶺選手 次の試合会場が決まりました。」 まるで古い読み上げソフトの様な抑揚のない声でスペ女社長秘書 シータが淡々と業務を行う。 「会場は地球 東京 詳しくは添付したデータをご覧下さい。では...」 「やったぜキリちゃん!遂に本興行デビューかニャン?」 スペ女一軍とはいえキリコはまだまだデビューまもない新人。試合をするのは専ら地方巡業にあたる遠方の惑星。それでも二軍とは比べ物にならない規模の会場だが スペ女のストーリーやタイトルマッチが行われる地球周辺の興行が花形とされている。 「最近調子もいいしこりゃ会社も期待してんじゃニャイ?」 「えへへ そんなぁ~!照れますねぇ!!」 すっかり上機嫌のキリコは鬼神化もしてないのに酔いと照れで顔を真っ赤にしだらしない笑顔で会社から送られて来た試合データを開く。 そこにはデカデカと「ヤングパッション 稲荷場レイ 復帰興行」とある。 ヤングパッションとは平日の昼間に行われる若手中心のミニ興行でスペ女の人気チャンネルの1つだ。 試合カードを確認すればなんとメインイベントではないか!! キリコ一軍初のメインイベントの抜擢にレオポンとホスト達も歓声を上げて祝福する! 「相手は稲荷場レイさん...ってあの稲荷場レイ!?!?」 キリコの酔いも一気に冷めるビックネーム!!それが稲荷場レイというレスラーだ。
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